| 2005.06.27 恵庭岳 |







| 苫小牧港でフェリーから下船したのは前日の20:00で、もうすっかり暗くなっていた。苫小牧のコンビニで買い物をしてから、支笏湖の湖畔に車中泊のできるような車を止められる場所があるかどうかを心配しながら暗い道を支笏湖に向かう。いよいよ北海道連続山行のスタートだ。 以前、樽前山に来たとき立ち寄った見覚えのある湖畔の有料駐車場はもちろん閉鎖されている。湖畔の道を登山口の方に向かって駐車場を探しながら走る。5分ほど走ると路肩に駐車場があった。ここで車中泊。翌日明るくなってから見ると30台くらいは止められる大きな駐車場だった。 |
| 朝、登山口に向かう。車の中から見る恵庭岳には雲がかかり山頂は見えない。対岸にあるはずの樽前山はどこにあるのかさえ確認できない。天気は曇りで今にも雨が降ってきそう。5時頃に登山口に到着。登山口の案内板には『第2見晴台から先への登山は崩落危険のため禁止となっています』と書いてあった。でもせっかく来たのだから雨でも第2見晴台までは行こう。あわよくば山頂までなどと考えながら出発した。 |
| 登山口からちょっと進むと、登山道の両側それぞれ100mくらいの幅の木が登山道に沿って数百メートルにわたって倒れている。まだ枯れていないで緑の葉をつけている木が多い。よく見かける大規模な倒木はほぼ同じ方向に倒れているものが多いが、ここでは倒れる方向がまちまちで、地面に倒れているというより木どうしが絡み合って地面よりだいぶ高いところにあり、より荒涼とした感じを受ける。でも登山道の倒木は整理され、倒木の上を歩いたり、くぐったりしなければならないところもあるが、歩行には支障はない。 |
| 倒木帯を抜けてしばらくすると雨が降り出し、傘をさす。更に進むと登り専用と下り専用のルートの分岐に出た。ルートにはロープが張ってあり、地面は粗い砂でできた急斜面だ。斜面を掻き取るような力が加わるとずるずると表面が崩れて滑るので両足だけでは立っていられないし、登るにはロープに体重をあずけ、足の荷重が斜面に垂直にかかるようにしなければならない。こんな斜面が高度差で30mほど続くので慎重に登った。ロープは何本かに分けて張ってあったので、ロープを切り替えるところでは特に慎重になった。 帰りには下り専用のルートを下りたが、登りとほぼ同じようなルートだった。登りと下りの専用ルートができているのは斜面の途中に登りと下りの人が身をかわせるような場所を作れないためのようだ。 |
| これから先は登山禁止という立て看板と共に先には進めないようにロープで厳重に閉鎖してある第2見晴台に着いた。ここでも全く展望は得られなかった。また『恵庭岳1319m』と書かれたプレートもあった。これは恵庭岳の山頂にあったものを登山禁止に伴って第2見晴台に移したもののようだ。これから先は登山禁止だということをこのプレートにも語らせているような気がした。 雨は降っているし展望も得られないので、あわよくば山頂までといった気持ちはすっかり失せ、往路を登山口まで戻った。 下山後、支笏湖畔の温泉に入ってのんびりしてから、羊蹄山の登山口がある真狩に向かう。 |