2006.05.21-23 奥多摩:長沢背稜、雲取山、石尾根縦走
フォト山紀行
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 連休の後、さえない天気が続いていたが2週間ぶりに3日間の好天との予報が出たので行きました。2日目の雲取山には早く着き、気温20℃、そよ風が心地よく吹く中、陽光に暖められた座り心地の良い岩に座って、山を静かに眺めながらゆったりとした気分で呑んだビールは最高でした。
川井駅から2時間近く大丹波林道を歩いて、やっと大丹波川沿いの山道に下るところに着いた。大きな案内板があるので分かりやすい。ここにある道標(右)には林道を更に進んでも獅子口小屋跡に行けるように書いてあるが、このルートは今は使われていないようだ。
林道から分岐した山道を30分ほど歩いたところに林道に上がると思われる道を示す道標があったが、道の入口には入ってはいけないことを示すように枝が置かれていた。
獅子口小屋跡の近くにあるワサビ田。近くにはワサビ田の跡もたくさんある。こんなに奥にあっては世話が大変だ。
 40年くらい前に、やはり川井から歩いて小屋の脇を通り川乗山に行き、日原に下りた記憶がある。その時は週の途中に雪が降り、日曜になるのを待って雪の上を歩きたくて来たのだ。その時は小屋はあり、雪に閉ざされているように感じた。川乗山を過ぎると上空にヘリコプターが来て捜索しているようすだった。そのうち捜索隊も来て、いろいろと道のようすなどを聞かれた。その時は奥多摩では珍しいほどの大雪で、遭難した人がいたのだ。
 当時はヘリコプターの数は少なく、奥多摩あたりの山の捜索に使うのはめずらしかった。後で遭難したのは東急の山岳会だか山の会の人だと新聞で知り、ヘリコプターを使うなんてさすが東急だと感心したものだ。
獅子口小屋跡
一杯水。水はあったが、流れは細く、500mlのボトルを満たすのに40秒近くかかる感じ。
一杯水避難小屋に着いた後、三ツドッケに行く
一杯水避難小屋。今夜はここに泊まる。泊まったのは2人だけ。
翌朝、小屋を出発するとき小屋の前でポツリと雨を感じた。濃い霧が出ていて雨が降りだす。木の下では付いた水滴も落ちるので大粒の雨のようになることもある。天気予報ではこんなはずではないのにと思いながら、傘をさして歩き、酉谷山避難小屋に到着。ザックを置いて酉谷山に向かう。
縦走路を離れて酉谷山に向かう。登るにつれてだんだん霧は薄くなり、山頂では晴天だった。周囲の高い山が見え、下には一面に雲海が広がっている。小屋と山頂の標高差は100m位だが、この間に雲海の海面があることになる。これで霧が晴れて晴天になることは間違いないのでうれしくなる。
長沢山
芋ノ木ドッケ付近の荒れた森。倒木や立ち枯れが目立つ。
三峰口からの登山道から長沢背稜への分岐。芋ノ木ドッケを過ぎてから分岐点があると思っていたら手前にあった。私の地図が古いせいか。
 長沢山から芋ノ木ドッケへの道は、100m程下ってから300mくらい登るのでけっこうきつい。芋ノ木ドッケは非常に広くて平らな山頂でどこが山頂なのか分からない。
芋ノ木ドッケ。道標の柱に書いてあるがここが山頂とは思えないような場所だ。
二つ目の、三峰口からの登山道から長沢背稜への分岐。私の地図の分岐はここらしい。
雲取山荘。前のテーブルで昼食を食べ、水を頂いて雲取山に向かう。
雲取山には午後1時に到着。誰もいない山頂でのんびりと過ごした。雲取山避難小屋泊まり。
 翌日は午後から天気が崩れるとの予報だったので、朝5時前に避難小屋を発ち、七ツ石山、鷹ノ巣山、六ツ石山と石尾根を辿って昼前に奥多摩駅に着いた。石尾根を歩いている間に誰とも会うことはなかった。
 久しぶりの3日間の一人歩きを無事終わることができた。