2005.07.01 夕張岳
フォト山紀行
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 石原平のシラネアオイはたくさんあって見応えがあった。他の花もたくさんあり写真を撮るのに忙しいくらいだった。望岳台から先の登山道は高原の遊歩道といった感じでありながら雪渓、雪田、池、草原などと変化に富み楽しい。
閉鎖されたゲート
ゲート近くの駐車スペース
 前日、夕張岳ヒュッテを目指して林道を走って行くと、閉鎖されたゲートで行き止まりになってしまった。『この先、夕張岳登山道に至る鹿島林道は、大雨等により一部林道が決壊しているため、安全管理上、通行禁止いたしますのでご了承願います。』と書いてある。夕張岳ヒュッテまで9kmとも書いてあった。9kmを往復すれば平坦な道でも4時間はかかるので、全体では12時間以上かかることになる。でもせっかくここまで来たのだし、12時間くらいなら日帰りできるので林道の閉鎖にめげず登ることにする。
冷水コース登山口
冷水ノ沢の水場
 ゲートから40分ほど歩いて、これで林道の3分の1くらいは歩いたかななどと考えていると後ろから車の音がする。閉鎖されているのでどういう事なんだろうと訝っていると、間もなく軽トラックが来て止まり、乗って行かないかと誘っていただいた。自然保護監視員のパトロール車で、聞くとゲートの鍵を持っており、軽自動車なら‘決壊’したところを通れるので車を使って登山口まで行き、夕張岳の監視に行くところだった。渡りに船と乗せていただき、お陰で登山口まで2時間はかかると思っていたところを1時間で到着できた。
冷水コースと馬ノ背コースの分岐点
石原平のシラネアオイの群生。色が薄いのが特徴。三分の一くらいは白花。
望岳台
前原湿原入口
ひょうたん池
山頂近くの眺望。ひらけた草原で、花もたくさん咲いている。
山頂直下の社。背景は夕張岳。
夕張岳山頂
 山頂で展望を楽しみ、昼食をとり、ゆっくり過ごしてから下りはじめた。花の写真を撮りながらの下りで、しかも花がたくさんあるので時間がかかる。頂上直下の小さな社のあるところで監視員に会った。帰りも車に乗って行くように勧めて頂いた。でも下りは花の写真を撮りながらなので遅くなるし、もともと9km歩くつもりで歩き始めたのだからと辞退した。
 その後も写真を撮りながら下っている時に、山頂まで行って下ってきた監視員に追いつかれた。この時にも、先に下って夕張岳ヒュッテで待っているから車に乗って行くようにと勧めて頂いたが辞退し先に行っていただいた。写真を撮りながら下り、石原平に着くと監視員が弁当を食べていた。ここでもまた車に乗って行くよう勧められた。ここからは樹林帯になり花の写真を撮る機会はあまりないので、車に乗せていただくことで待たせることはないと思い、ご厚意に甘えることにした。冷水コースと馬ノ背コースのどちらを下りるのかを伺うと冷水コースということなので、追い越されて待たせることがないよう私が先に石原平を出発して冷水コースを下った。結果として20分ほど先にパトロール車の所に着き、監視員に待っていただくことなく閉鎖されたゲートまで乗せていただくことができた。
 親切な監視員のお陰で、ゲートに戻るのは4時過ぎになると思っていたのが1時前に戻ることができた。すばらしいお花畑と景観の夕張岳の思い出に、親切にしていただいた監視員の思い出が加わり、忘れがたい山行になった。感謝!感謝!