2005.07.05 礼文岳
フォト山紀行
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 フェリーで礼文島の香深港に着いたのは7月4日の午後4時。早速スコトン岬に向かう。スコトン岬には霧がかかり、強風が吹いていた。止めた車が揺れるくらいの風で、前席のドアを開けると風に振られて恐いので、車の乗り降りをするときにはサイドのスライドドアを使わなければならない程だった。この強風の中、岬の駐車場で車中泊。

 7月5日、朝。霧は大分晴れてきたが、風は相変わらず強い。でもせっかく来たのだからと岬の先端に向かう遊歩道を下る。海鱸島が間近に見えるが、風に耐えるのに精一杯で写真を撮ろうという気持ちがわいてこない。遊歩道の脇や駐車場の周りにはたくさん花が咲いていたが、こちらは風でひっきりなしに大きく揺れていて写真を撮りたくても撮れなかった。待ってもすぐに風が収まるという状況ではなかったので、礼文岳の内路登山口に向かう。
 登山口は海岸の道路脇にあり、7、8台が止まれる駐車スペースと道路を渡った海岸側にはトイレもあった。駐車場の奧の階段を上って登山道にはいる。最初は畑のような草地を進むが、すぐに樹林帯に入った。

 30分ほどで起登臼登山口からの登山道との合流点についた。だが起登臼に行く道は閉鎖されていて、使われてないようだ。
 道に樹が覆い被さっているところでは風が吹くとしずくが落ちてきて雨のようだ。傘を出す。濃い霧が結露して葉にどんどん付くので、落ちてもすぐにまた水滴ができ、雨のように落ちてくる。道に覆い被さる草や灌木も同様で、ズボンや靴もびっしょり。
 ハイマツに気づいて標高を確認すると300m、さすが北海道、こんな標高でもハイマツがある。ハイマツを探しながら歩いていたのではないので、もっと低いところにもあったかもしれない。ハイマツの葉は霧を結露させやすいらしく大きな水滴がたっぷり付いていて、肩から下は大雨に降られたようにずぶ濡れの状態で山頂に。 海岸にいるときや樹林帯を歩いているときには風は気にならなかったが、山頂では強い風が吹き、霧も濃かった。長居は無用と、山名のプレートの写真を撮ってすぐに退散。
礼文岳山頂
 登山口付近の草地まで戻ると、道はからからに乾いていて土が粉のように舞い上がり、濡れたズボンの裾や運動靴についてたちまち泥だらけになってしまった。雨は降らなかったのに降られたように濡れてしまった往復2時間半の礼文岳だった。

 このあとスコトン岬方面に戻って『高山植物園』へ行った。高山植物を育てて見せてくれるが、ここも強風で花の写真は撮れなかった。レブンアツモリソウは低温で育てて花の時期を遅らせた鉢植えが一つあった。次に桃岩展望台に行き、車で行けるお花畑を見てきた。花はたくさんあったが、やはり強風のため写真は撮れなかった。数日間は悪天候が続くとの予報だったので、花の写真はあきらめて稚内に向かう。