| 2005.07.07 斜里岳 |





| 朝、小清水町の宿で目を覚ましたときには雨は止んでいたが、宿を発つときにはまた降り出していた。雨は明け方までという予報に期待して斜里岳の登山口にある清岳荘に向かう。 |
| 清岳荘は、前の駐車場から見上げると大分大きく、面白そうな形の建物のようだがガスがかかっていて全貌はよく見えない。入山届けを出すためドアを開けると強い木の香がする。内装全体が真新しい白木だ。ごく最近に建てられたようだ。 |
| 小屋の脇の道を少し進むと車道に下りてしまい、しばらくは車道を歩く。車道の終点にはトイレがあり、ここが実質的な登山口だ。 ここからは沢沿いの道で、新旧の登山道が分岐する二股までに10回ほど渡渉したが雨で増水しているようすはなく、水には入らずにすんだ。沢を埋めた雪の上を歩くところもあった。 |
| 旧道は沢コースで、雪で埋まっているので入らないようにとの注意書きが小屋にあったので、二股からは新道の尾根コースをとった。二股から熊見峠まではヌルヌルと滑りやすい泥の道で、そのうえ水流で削られて大きな段差になっているところが多く、上り下りとも難渋した。新旧の登山道が合流する上二股からは沢筋を歩くがほぼ雪に埋まっていたので歩きやすかった。山頂に続く尾根に出るところの急勾配の雪渓では、15人くらいのツアーらしいパーティー2つが鉢合わせのような形になって渋滞気味だった。 |
| ガスがかかり小雨が降ったり止んだりの状態だったので、山頂での眺望はなく、山名のプレートの写真を撮って直ぐに戻る。山頂付近の岩場には花があったが雨と風と暗さでとても写真の撮れる状況ではなかった。 登るときに林道終点の近くに簡単に沢に下りられる所があるのを見て、帰りにはそこで雨具やスパッツ、靴などを洗うつもりでいた。でも見逃して林道まで下りてしまったが、戻って洗った。山めぐりをやっていると、靴は毎日のように使うので汚れていればできるだけ早く洗うことにしている。このための専用のブラシを常に持ち歩いている。 雨に降られ、大きな段差のあるヌルヌルと滑りやすい泥の道が一番印象に残った斜里岳だった。 |