2007.08.06-10 薬師岳、雲ノ平、高天原
フォト山紀行
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 好天に恵まれ花と眺望を満喫してきました。特に雲ノ平と高天原を囲むように位置している水晶岳、黒部五郎岳、薬師岳の見る場所と太陽の位置によって変わっていく山容を飽きもせず何度も何度も撮りました。
08/06
 上宝村側から有峰林道に入り、折立の薬師岳登山口には午後3時前に到着した。人の気配はほとんどないが駐車場は満杯状態。たまたま空いていたスペースに車を入れられホッとする。奥のヘリポートには、駐車するなと書かれているにもかかわらず駐車している車があった。駐車場に近くのキャンプ場には若者達のテントがたくさんあったが、翌朝5時頃私が出発するときに残っているテントはほとんどなかった。
08/07
登山口にある折立休憩所。入口の登山届受けに登山届を入れて出発。
三角点を過ぎる頃から登山道はなだらかになると共に、木の枠の中に石を敷き詰めたものや木道が多くなり道幅もあり、下山してくる人とのすれ違いも楽で、思っていたより早く太郎平小屋に着いた。
太郎平小屋
太郎山山頂
 太郎平小屋のベンチで休憩した後、ザックを置いて小屋の後の太郎山に向かう。身軽になったので花の写真を撮りながらの太郎山往復になった。
薬師峠キャンプ場にテントを張ってから薬師岳に向かう。
薬師平。薬師峠から薬師平付近までは涸れた沢沿いの道で花が多く、写真を撮るのに忙しかった。
薬師岳山荘。ここからはガレ場の道が多い。
ケルンのある前衛峰。この辺りから薬師岳の頂上が見えるようになる。
薬師岳山頂
山頂で記念撮影をする人
山頂から見る北薬師岳
山頂から見る太郎平小屋方向。折立に続く尾根にはゆるやかな登山道がくっきりと見えた。
 山頂から往路を薬師峠キャンプ場まで戻ったが、12時頃には着いてしまい時間を持て余した。日差しがあるためテントの中は暑くていられないので、付近をうろうろ歩き回り花の写真を撮って過ごそうとしたが、花の種類には限りがあり、木道から下りることはできないので撮りたい花はすぐに撮ってしまい、ただ歩き回っている時間が長かった。ひとりテント泊では余った時間の過ごし方が難しい。
08/08
薬師沢小屋。ここまでは歩きやすい道で順調に来た。
薬師沢小屋から雲ノ平まで苔むした大きな石が積み重なったような涸れた沢の道で、実際はあまり滑らないが滑りそうな感じがする上、ステップの段差が大きくなりがちでつらい登りだった。雲ノ平の木道が現れたときにはホッとした。
アラスカ庭園。遠くのシルエットは水晶岳。
奥日本庭園。背景は黒部五郎岳。
祖母岳への分岐から山頂までにも木道が敷かれている
祖母岳の山頂には祖母岳と並んでアルプス庭園とも書かれている。
雲ノ平山荘に行き雲ノ平キャンプ場2泊の手続きと缶ビールを買ってキャンプ場へ。
雲ノ平キャンプ場。お花畑の中にあり、水も豊富でティッシュを流せるバイオトイレもあった。
 雲ノ平キャンプ場には午前11時頃着いたが、写真を撮りながら祖父岳の方に行ってみたり、スイス庭園に行って明日行く予定の高天原山荘をを見たり、周囲の山を眺めたりして飽きることはなかった。
08/09
朝日を浴びる黒部五郎岳を見ながらキャンプ場を発ち高天原に向かう。
祖父岳山頂。山頂は周囲の山を見る絶好の展望台だ。
祖父岳山頂から見えた山
槍ヶ岳
三俣蓮華岳と笠ヶ岳
黒部五郎岳
薬師岳
水晶岳のシルエットと赤牛岳。遠景には剱岳、立山。
鷲羽岳
水晶池。見上げると水晶岳の稜線が見えたが逆光のため写真は撮れなかった。
高天原山荘。この後、高天ヶ原温泉を経て龍昌池に行き、帰路に温泉に入る。
龍昌池
 高天ヶ原温泉。これは混浴風呂。他に女性専用の囲いのある風呂と沢の脇に湯がたまっているだけの風呂が二つあった。
 高温で入れない人もいるということを聞いたことがあるがこの風呂は適温で入ることができた。
 この後、高天原峠、奥スイス庭園を経て雲ノ平キャンプ場に戻った。雲ノ平を歩くと○○庭園と書かれたところがいくつもあるが、どこも同じような地形、植物相であり、名前がその地点の特徴を表しているとは感じられない。
08/10
 朝テントからはい出したときに撮った朝日を浴びる黒部五郎岳。今日もまた良い天気のようだ。

 後は来たときに歩いた道を折立まで戻るだけなので何となく気が楽だ。ちょっと気掛かりなのは雲ノ平から薬師沢に下るちょっと滑りやすそうな道だけだ。

 薬師沢小屋に下ると小屋の対岸の沢の砂浜のようになっているところに毛布をかぶったけが人が横たわっていた。ヘリコプターの到着を待っていたようだ。
 それから2時間以上かかって私が太郎平小屋に着いたときヘリが薬師沢の方に飛んでいった。
 折立には昼前に着き、天気に恵まれ花や景色を十分に楽しめたこの山行を終えることができた。
 折立で着替えをしたりテントを干したりしてから立山駅近くの駐車場を目指して出発した。こちらも駐車できるかどうかが気掛かりだ。